東京にある有料老人ホーム
だが、データベース化され、簡単に検索できるようになったため、誰もがアクセスしやすくなり、情報の共有化が進んだのである。
こうした情報共有化の意義についてS常務は、こう説明する。
「営業マンというのはさまざまな情報を持っています。
ですが、この情報を個人情報として一人で持っていたのでは、会社としての大きな力にはなりません。
もし1000人の人間が同じ情報を見られれば、そこには実にさまざまな見方があるはずです。
なかには、思わぬ見方・発想をする人もいるでしょう。
情報共有化のメリットというのは、そこだと思います。
ひとつの情報でも、いろいろな角度から活かすことができるんです。
だからこそ、情報をオープンにして、ひとつの目、100の目で見るよりも、1000の目で見られるシステムにしたほうがいいんです」もちろん、こうしたシステムや情報を実際にどう活かすかというのは、各営業マンや社員の資質によるところが大きい。
情報収集システムについてはでき上がっているが、情報活用についてはまだまだ、今後充実させて行く余地があるため、営業部長や支店長を通じて、各営業マンに情報の積極活用についての教育をしている最中とのことである。
Aは、Sの開発以降、ビール会社の根幹である「味づくり」に顧客の声を活かすという戦略をとってきた。
以前はメーカー主導で決めていた感のある「味づくり」だったが、Aは大がかりな噌好調査をすることによって、顧客の求めている味の変化にいち早く気づき、はじめて完全に顧客中心の発想からビールの味をつくったのである。
だが、顧客の噌好はつねに変化し続けている。
それを的確にとらえ続けなければ、逆に市場から見放されてしまうのである。
Aでは、これまでも顧客からの相談を電話で受け付け、真塾な態度で応えるということを続けてきたが、それを一歩進め、ホームページのなかから、Aあてに電子メールを出せるようにした。
こうした電子メールからの顧客の声もすべてデータベース化し、イントラネット上で社員の誰もが見られるようにしている。
顧客からの声は商品のことだけとは限らない。
広告宣伝のこともあれば、デザインのこともある。
このようなさまざまな声に、担当セクションだけではなく、社内のいろいろな部署の人がその情報を見て対応している。
顧客からの電子メールに対しては、関係部署などが返事を書くことになっており、これが顧客との重要なコミュニケーションともなっている。
Aでは、営業マンが集める情報だけではなく、このような顧客からの生の声も、大切な市場情報として活用している。
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